ミズノが空飛ぶクルマへ技術転用、シューズのクッション技術を座席に応用

2026-07-12
ミズノが空飛ぶクルマへ技術転用、シューズのクッション技術を座席に応用

スポーツ用品大手のミズノが、シューズ開発で培った独自のクッション技術を次世代モビリティ空飛ぶクルマ」の乗員用座席へ応用するプロジェクトを推進している。

スポーツ領域から産業・日常領域への事業拡大

ミズノは2026年3月期の決算において、売上高が4期連続で過去最高を更新するなど、堅調な業績を維持している。同社は2000年代以降、スポーツ用品製造を通じて蓄積してきた知見を、従来の枠組みを超えて日常的な製品や産業用領域へと広げる戦略を展開してきた。

この事業転換の象徴的な取り組みが、次世代モビリティ分野への進出である。具体的には、同社の主力製品の一つであるシューズに搭載されている衝撃吸収・クッション技術を、空飛ぶクルマ(eVTOL)に乗る乗員が使用する座席へと転用している。

技術の「越境」がもたらす新たな価値

一見するとスポーツ用品と次世代モビリティは無関係な分野に見えるが、ミズノは「身体への衝撃緩和」という共通の技術的課題に着目した。スポーツにおけるパフォーマンス向上や怪我の防止に寄与する技術が、移動手段における快適性の向上へと結びついている。

同社のこうした動きは、単なる製品開発に留まらず、企業の技術的なアイデンティティを再定義するプロセスでもある。2026年3月には、スポーツビジネスにおけるこうした領域横断的な取り組みを詳述した著書『現代のスポーツビジネス: 越境』を刊行する予定となっている。

ミズノの事業戦略の要点

  • 4期連続の増収:2026年3月期決算にて売上高の過去最高更新を達成。
  • 技術の転用(スピンオフ):シューズ開発の知見を産業・モビリティ分野へ活用。
  • 非スポーツ領域への進出:スポーツ用品の枠を超えた新たな収益源の確保。
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